2010年6月25日金曜日

MAC版とWINDOWS版

先日MBP13inchを買いました、初macです。私は今までwindowsしか触ったことはなかったんですが、macといってもPCなんだし対して違わないだろうと舐めていたんですが、結構違うもんですね。windowsと同じソフトがあるから余計に戸惑ってしまうのかもしれませんが…まあ基本的なUIはとても洗練されているので、楽しみながら覚えられる点は助かっています。
当然私は届いた直後にevernoteをインストールしましたが、こちらもやはりと言うべきか、随分違います。windowsとmac、それぞれできることできないことがありますし、それによって使い方にも向き不向きがあります。こうなるとそれぞれで使い方を確立する必要がでてきます。いや、でてこないかもしれませんが、私はこういうことははっきりさせないと納得できない性分なので、住み分けるならルールが必要だろう、と思っちゃうんですね。まだmac版は使い始めて1週間程度ですが、ここらで私が遭遇したwindowsとmacの違いをひとまとめし、今後の使い方を考え直してみようと思います。


ひとまずそれぞれの違いを確認してみました。
挙動の違いを挙げるとまだまだありますが、あまりに多きてキリがないので、私が困ったことだけまとめてみました。


windowsだけでできること
・関連タグのみ表示
・インクノート
・txtファイルをD&Dでノート化


macだけでできること
・ノートブックをノートの数順で並び替え
・isightノート


両方でできるけど違いがあること
・同期速度(windows<<<mac)
・ノートブック、ノートの並び順(windowsはSJIS、macはUNICODE)
・webクリップ整形(windows<<<mac。ただしmacのwebクリップをwindowsで読むと化ける。)


比較レビュー


windows


比較して真っ先に気になったのは同期速度です。mac版を使うまでは当たり前だった同期も、比べてみるとめちゃくちゃ遅いことに気づきました。(mac版が速過ぎる気もしますが)さらにwebクリップはぐちゃぐちゃになるし、正直褒められる点は少ないです。上に挙げたものを見てもmacの劣化版と言われても仕方ありません。ですが、mac版と比較して気付いたメリットもいくつかあります。


一つは「関連タグのみ表示」、この機能は非常に強力だということです。私の使い方では入力出力ともに、この機能があるとないとでは大違いです、少し前に実装された機能なのに既に依存しまくっていることを気付かされました。作業が格段に楽になるので、使い方の具体例をご紹介します。


今からinboxノートブックにある、webサービスやメール転送から送られてきたノートにタグを付けるとします。私は基本的にinboxに送るノートにはタグは付けないので、この機能をONにするとタグカラムにタグは一つも表示されません。



この状態でノートに適当なタグを入力すると、入力したタグのみがタグカラムに表示されていくので、同じ分類のノートは複数選択してD&Dすればすべてのノートにタグが付きます。大まかなタグや必ず決まったタグを付ける場合にすごく便利。要はタグを探したりする手間が省けるというわけです。



Outputのときでも、タグを一つ選択すれば同居しないタグは隠れてくれるので絞込みが格段に楽になります。私はこの機能のおかげで、ノートの編集と発掘作業ならwindowsの方が倍は速いです。


もう一つはノートブックの並び順。windowsでは文字コードのSJISに準拠するんですが、macはUNICODEです。windowsとmacを使う上で避けられない問題なのはわかってるんですが、やはり扱いに困ってます。お互いの共通点は数字順くらいしかないので、うまく並べようとするとセパレータノートブックがちょっと窮屈です。というのも、UNICODEでは記号より数字が上位なので、awesome note用ノートブックの”[”がどうしてもネックになります。今のところはwindowsに合わせて放置してますが、そのうち対策が必要。macユーザーからすれば逆の意見になるんでしょうが、windowsに慣れた側からすると、細かいところはやはり慣れたOS準拠の方が楽。


mac


ピックアップしたところを見ても明らかですが、基礎性能はmacのぶっちぎりです。中でも同期速度の違いは驚愕、itunesの起動速度の違い並みに驚きました。ほかにもmac版専用機能、「isightノート」が中々に便利。これはmacのINカメラで撮った写真をノートにするというものですが、持ち物管理をするときに小さくて手ごろなものなら、大体はこれで済みます。文書も簡単なメモくらいなら全然読み取れます。サイズも640×480なので、ちょうどいいサイズ。当然取り込みは画像形式(jpg)なので、pdfにする必要のないものに限りますが、windows版のインクノートよりは汎用性に長けています。
ですが、細々した点を挙げれば当然劣る部分もあります。mac版のもう一つの専用機能「ノートブックのノートの数順で並び替え」はいまいち使う機会が見出せません。ほとんどのユーザーは、並び替えが必要なほどノートブックは増えないんじゃないでしょうか。windowsの「関連タグのみ表示」がタグのピックアップなので比較してノートブックのピックアップ機能というつもりなんでしょうが、どうもとってつけたようなmacらしくない機能です。ですが動作自体はすごくスムースですし、同期速度の速さ(しつこいですが、本当に感動もの)を見ても、優劣をつけるなら圧倒的にmacが優でしょう。


とりあえずのひとまとめ


自分なりに公平に見たつもりですが、総合的にはmacに分があるでしょう。できれば全部macで済ませたいところですが、windows唯一のメリットと言ってもいい、「関連タグのみ表示」のウエイトはかなり大きいです。タグ付け作業は圧倒的にwindowsが速いのは事実ですし、出力にしてもニヤニヤできたり新たな発見を見つけてくれるのは、やはりこの機能のおかげ。よって私が決めたwindowsとmacの住み分けは、以下のようにしました。


windows
入力:inboxを整理するとき
出力:暇なときにゆっくり見直す、新しくやりたいことを探すとき


mac
入力:長文、タスクの入力、簡単な写真付きノートを作るとき
出力:決まったノートを取り出す、ノートPCでしか見れない場所で見るとき


windowsの入力は私の運営から言うと編集に当たりますが、比較し辛いかなと思って入力にしちゃいました。


こうしてみると、macの参入で大きく変わったことはInput方向のものが多いです。動作が安定しているので長文を書いてもサクサク書けますし、「isightノート」も便利です。Inputと編集作業は、かなり幅が広がりました。一方でOutputに関しては、室内ならどこでもそこそこの画面サイズで見れる程度。「関連タグのみ表示」の機能が無いmacでは、常に決まったノートを取り出すくらいしかできません。よって私は、Outputのみを見ればmac版evernoteではiPhoneのようなただのビューアーと変わらない、という結論になりました。私はevernoteを使って、脳を拡張したり、過去を見直したり、並列した情報を見て楽しんだりしたいので、そういった使い方をするときは「関連タグのみ表示」機能はすごく便利です。現状では楽しんでevernoteを使えるのはwindowsの方だと思ったので、Outputに関しては、windows準拠の運営を選択しました。(正直この機能以外はmacの圧勝なので、早くmac版にも実装して貰いたいところです。)
またそうなると、webクリップの再現性もwindowsが及ばないからと言ってmacの高性能webクリップで済ませるわけにもいきません。windowsで楽しく見たいときに、スタイルがズレて見辛いなんてがっかりですから。macのpdfのようなwebクリップをwindowsの超適当なwebクリップに合わせるのは癪ですが、ここは我慢するしかないです。なので今のところは、極力macのwebクリップは使わずにGoogleReaderでshareして後でまとめてます。これで一応はwindowsでも見やすい形になってくれています。どう見ても本末転倒なやり方なので、windowsも美しいwebクリップができるように(せめて見れるように)なってもらいたい…じっと我慢してアップデート待ちです。


macとwindowsどちらかに新しい機能が加わるまでは、とりあえずこの運営が基本になりそうです。mac版が「関連タグのみ表示」を実装してくれれば全部macに合わせられますし、windows版が軽快かつwebクリップの体裁を整えてくれればwindowsに合わせられます。文字コードの問題などから、できればどちらかに統一してしまいたいので、近々の両者のアップデートに期待することにしました。


追伸
前回の最後にiPadを導入するなんて言っていましたが、諸事情で買えなくなってしましました…残念です。evernoteが見据える最終的なデバイスは電子書籍型でしょうから、早く体験しておきたかったんですが…ここもじっと我慢して、2世代目待ちです。。

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